「プラットフォームで・・・想いと突風と」
男
| 男「今日もダメかな・・・はぁ」 |
| プラットフォームに降りると相変わらずの人ゴミ |
| おそらく今日も満員で座れないだろう |
| 仕方なく行列の中に並ぶ事にした |
| 何気なく隣の行列を眺めると |
| 毎日ここで見る女性がこちらを見ていた |
| 男「ん?・・・・」 |
| すぐ目線をそらすと何食わぬ表情で前を向く |
| いつからか毎朝この時間の電車に乗ると彼女と会うのだ |
| これがまた可愛い子でついつい探してしまう |
| ついついにやにやしていると電車が来た |
| やがて停車してドアが開くと大勢がなだれ降りてくる |
| ここからが気合だ、流れに遅れないように電車の中へ向かう |
| がその時、思わぬ突風でかばんを落としてしまった |
| しかも後の人に蹴られ遠くへ転がる |
| 男「あっ」 |
| 慌てて後を追い拾うと同時にドアが閉まった |
| 男「・・・・・」 |
| 言葉が出ない |
| 男「最悪だ・・・・・」 |
| 無常にも電車は出発してゆく |
| 仕方なく誰も座ってないベンチに腰を降ろした |
| 女「あなたも乗れなかったのですか?」 |
| 隣の女性が話し掛けてくる |
| 男「そうなんですよ、かばんを落としてしまって・・・・!?」 |
| 振り向きながら話していると彼女の顔が見え息が止まった |
| 何故ならそこにはさっき隣で並んでいた可愛い彼女がいたから |
| 女「あまりに人が多かったので次に乗ろうと思ったんで」 |
| 男「そうですか」 |
| 思わぬ出来事にさっきまで怒っていた気持ちも無くなり |
| 今では思わぬ出来事に感謝してしまう |
| いつもと違う朝・・・あの突風に感謝しよう |