
ある晴れた日曜日の朝の事、朝日が眩しくて目が覚めた。
その時ふと思った
「散歩しようかな」、、、、、これが始まりでした。
散歩と言っても日頃は車の移動と、会社内での歩きだけ。
「何処を散歩しようか」
そう考えても普段散歩しない為、何処を?と考えても浮かばない。
そんな時またふと思う、まだ小さい頃学校へ行く為の近道
その道はもう10年以上前に通った道、まだその道が有るのかも知らない、、、、。
「よし、そこに行こう」
そして、記憶の旅へ出た。
「確かここだよな」
まだはっきりとは思い出せない、でも間違いなくこの道
広い田んぼを見るとだんだんと思い出してきた。
そう、ここが毎日通っていた秘密の近道への入り口。
冬にはこの田んぼに霜がはって、その上をわざと歩いた
靴が汚れようが、濡れようが
「サクッ、サクッ」
霜柱を砕く音、感触が楽しかったのだ。
なんか胸がウキウキしてきて
いつの間にか早足になっていた。
少し歩くとまた思い出した。
そう近道の途中で大きな木の下に空洞があって
秘密基地になっていた。
雨の日も雨をしのぐ事もでき万能の基地。
今思うと何て小さな基地だったと感じる。
しかしその当時はとても大きい基地に感じた。
なんだか少しづつ記憶が蘇って来たように感じた。
そしてあの頃の気持ちも蘇っているような、、、
「寒いっ」
冷たい風が頬をさすっていく、だいぶん日も落ちてきたようだ。
ふと太陽を見ようと振り返るとそこにはススキが揺れていた。
また、記憶の扉が開いた
「よくススキのわたを取って投げてたなぁ〜」
あの頃はこんなススキの間を平気で歩いてた
服のあちこちに草をつけながら、、、、、
そんな事が普通だったんだ。
それが当たり前であって、不思議でなくて、、、
なんか疲れた心が澄んできたように感じる。
更に道を進んで行くと、田畑の間を通る道へと着いた。
ここは良く風が吹いて寒く両脇が田畑なんですぐ
日陰になるところ。
両手をポケットに入れて早足になる。
昔もよくこうやって早歩きになった気がする。
人通りもほとんど無く、あのころは案外怖かったのかも
しれない。