
「ただいま。」
これが初めに出た言葉だった。
ある晴れた日曜日、家の裏にある倉庫へ探し物を見つける為に入った時
一番奥に錆びれた自転車を見つけた。
その自転車はまだ小学生の頃に乗ってた物で、その近くに汚れているヘルメットも見つけた。
なんか懐かしくなり、十数年ぶりによく遊んだ公園へ行ってみようと思ったのです。
これが、今回の小さな記憶への旅の始まりでした。
「ただいま。」
十数年ぶりに来た公園はぜんぜん変わらないまま今もあった。
「ぜんぜん変わってないな、でも、、狭いような気が」
記憶にあった公園の広さと違う気がして
それだけ自分が大きくなったと言う事なんだろうと感じた。
入り口のすぐ横にあるベンチに座りまた思い出す。
このベンチの屋根へぶら下がったり、上に乗ったりして
遊んでいると決まって大人達に
「危ないから降りなさい!」
って怒られていた。
その頃は心では(大丈夫なのに)って思ったのに。
今思えば、確かに「危ないぞ!」って言ってしまいそうだ。
最近思う、小さい頃「なんで?」って思えたとこが
だんだん理解できるようになってきた事を。
そして、何かを失ってきてる事も。
もう一度ベンチに座ったまま、広場を眺めた。
暖かい風に吹かれながら、心の奥から昔の思い出が溢れ出す。
この広場でよく、自転車で足を地面につけないまま
『鬼ごっこ』をしていた。
そのおかげで自転車のタイヤはすぐすりきれ、親に怒られていた。
なんて懐かしいんだろう。
日頃の疲れが癒えるように思えた。
また、この公園が唯一自転車で自由に乗り回せる場所でもあっのだ。
ベンチから立つと、あまりにも小さな水のみ場が目に入った。
この水のみ場は、喉が渇いた時に飲んでいたのだが、
あの頃は背伸びして飲んでいた。
今思うとなんて小さいんだろうと思える。
そして、水の出口を指で抑えてまわりに来る子たちへ
ホースみたいに水を飛ばして遊んでいた。
懐かしくなり、周りを眺め人がいない事を確認すると
指をあてて水を出してみた、、、、、
当然見事に自分にかかってしまう。
「・・・・・・・くくくっくっ、ははははは」
なんかばからしくなり、思いっきり心から笑えた。
最近こんなに笑えた事って無かったように思える。
笑ってもあくまで愛想笑いのみで、そのつど疲れてたような、、